太陽の光が燦々と降り注ぐ真夏。太陽光発電には好条件の季節かと思いきや、以外にも太陽光発電を行う太陽光パネルは熱に弱いのです。
太陽光パネルはパソコンなどに使われるCPUやメモリと同じ半導体でできています。
半導体は元来、熱に弱いものなのです。
一般的に太陽光パネルの発電効率は表面温度が1℃上昇するごとに0.5%程度低下すると言われています。
仮にパネルの表面温度が真夏と真冬で30℃差があったとすると、発電効率は15%も差が出てしまいます。
太陽光発電はあくまでも「光」を電気に換えているのであって、そこに含まれる「熱」は邪魔者なのです。
ただし、だからといって真夏より真冬の方が多くの電気を発電できるかというと、そうではありません。
真夏と真冬では日照時間に差があるからです。
夏至と冬至の日照時間を比べてみるとその差はおよそ5時間。
熱による発電効率の低下よりも、日照時間が長くなる真夏のほうが太陽光発電には適しているといえます。
さらに、太陽の位置も重要です。太陽光パネルはより垂直に近い角度で光を受けたほうが発電効率が上昇します。
夏至と冬至では太陽の角度に約50°の差がありますから、より角度が垂直に近い夏至のほうが発電効率が良いということになります。
太陽光発電について、もっと知りたい方はこちら⇒太陽光発電 暑さ